もっと日本のことを勉強したい! 〜 アメリカ留学を経て思うこと 〜

昨年の夏から約1年間、アメリカミシガン州に留学し、今年6月に帰国した光永さんにお話を伺いました。

留学しようと思ったきっかけについて、聞かせてください。

以前から海外にあこがれを持っていました。高校に入学した頃は、大学ではなく服飾系の専門学校への進学を考えていました。大学に行くにしてもいかないにしても、将来、専門的なことを学ぶために英語が必要だろうと思ったし、日本ではできない経験をすることができるのではないかと思いました。

留学先にアメリカを選んだのはなぜですか。

英語圏だということと、斡旋団体であるYFUがアメリカを対象にしていたということがあります。また、私はKU(光陵ユニバース)で、ファストファッションについて調べていました。ファストファッションとは、ユニクロのように、デザインから生産、販売まで一貫して行うものです。商品を安く提供できるし、流行をすぐに取り入れることができるというメリットがあります。ファストファッションといえばアメリカ、ということもありました。

アメリカではどんなことを感じましたか。

ファストファッションについては、その成長によって、労働問題、環境問題、貧困が深刻化するというマイナス面も学んでいました。日本の古着屋さんはちょっと高いイメージですが、アメリカのセカンドハンドショップ、古着屋さんは大型のお店があちこちにあり、安くて庶民的、長く着るという感じです。日本では古着を売るということだと思いますが、アメリカでは無償提供、売り上げは就職活動の支援やチャリティに使われています。一方で他の人の着古しを着ることへの偏見を持っている面もある、そういうことを肌で感じることができました。
私の行っていた地域は、都会というわけではないのですが、近くのショッピングモールにいくと、ファストファッションのお店が多く、感覚として衣類の値段は全体的に安いです。
宗教や、政治など文化の違いを感じました。大統領選挙が近いということもありますが、高校生の政治意識の高さ触れて、びっくりしたり、違いに驚くことが多かったです。
家族と話している中でも、日本のことをいろいろと聞かれるのですが、答えられないこともありました。アメリカの学校で、歴史や政治の授業に出ると、どんどん発言して、対話中心の授業なんですね、そういう中で私は何を発言できるんだろうと考えたときに、もっともっと勉強したいと思いました。

将来は、どんなことを考えていますか。

KU(光陵ユニバース)で調べていくうちに、環境、貧困、労働問題について知ったのですが、大学でもっと深く勉強したいと思っています。また、大学のことを調べていくうちに、「グローバルタックス(国際連帯税)」のことを知り、とても興味を持っています。これは、グローバル化していく中で、金融や交通などに課税し、それを用いて感染症予防に役立てるなど、国を超えて考えていくものです。留学経験をとおして、こうした思いを強く持ちました。

政治意識が高いという話をもう少し詳しく聞かせてください。

お昼ごはんを食べながら、大統領選挙の話をしたり、政治の授業の中で、活発に意見を交わしたりします。宗教も関連していると思いますが、知識もあるし、個人としての信条もしっかり持っているということを感じました。
私自身、もっと政治についても知りたいし、もっと歴史を勉強しないといけないなと思いました。大学に行って、知識をしっかり得て、自分の考えも持って発言していきたいなと思いました。日本に帰ってきてからは、ニュースを見るようになりました。

アメリカでは、宗教や考え方など多様な人たちと触れることになったと思いますが、それについてはどうでしたか。

イスラム系の人もいるし、黒人、白人、アジア系の人など、そういう中にいると、自分が日本人でも目立たない、他の国から来た留学生もいるし、自分から主張していかないといけないと感じました。偏見なども想像していたほどではないなと思いました。

楽しかったことを聞かせてください。

休日は、クリスマスやサンクスギビングデイなど、家族で過ごすのが習慣です。学校の大きなパーティは年に3回あり、皆、ドレスアップして参加します。最後に卒業生だけがでるプロムでは、シンデレラのようなドレスを着ます。リムジンに乗って行ったりして、まるでアメリカ映画そのものみたいで、とても楽しい思い出です。

学校での生活はいかがでしたか。

日本の学校は、体育祭があったり文化祭があったり、合唱祭があったり、クラスでの団結が強まるということがありますが、アメリカでは行事はありますが、そういうことはないです。クラスも名前順で区切られているだけです。
授業について言えば、一方的な講義ではなく、討論したり、生徒がプレゼンテーションをしたり、先生にもよりますが、とても柔軟です。私は日本語の授業をとっていて、英語で日本語を教えるという経験もしました。

1年間の留学期間中、日本を恋しく思ったことはありますか。

日本食が食べたいと思いました。そんなときに、34HRの友人たちが、手紙と一緒に、昆布とか味噌汁などを届けてくれました。私のことを気にかけてくれているってことが、とてもうれしかったです。

本当に、実り多いアメリカ留学でしたね。今日はどうもありがとうございました。