地味な作業の積み重ね、震災を忘れない! 〜 東日本大震災被災地ボランティア 〜

12月16日(金)〜18日(日)、岩手県陸前高田市への被災地ボランティアに参加した2年渡辺さん(W)、山下さん(Y)にお話を伺いました。

陸前高田市での被災地ボランティアに参加しようと思ったきっかけを教えていただけますか。

Y:修学旅行から1ケ月くらいたった頃、先生からホームルームで紹介していただきました。以前から行ってみたいなと思っていたのですが、修学旅行で行ったこともあり、もう1度行けるチャンスだし、行って活動してみるのもいいかなと思いました。
W:Yさんに誘われて、ちらしを見たら、修学旅行で行ったところだし、行ってみたいなと思って、一緒に応募しました。

行く前に不安なことはありましたか。

W:寒さです。しっかり対策していきました。

10月に修学旅行で訪れたときも寒かったですものね。出発は18日(金)の夜、往復バス車中泊ですから疲れたのではないですか。

W:ほとんどが大人ですが、私たちと同じ高校生もいました。今回が10数回目という人もいました。

現地に着いた後のスケジュールは?

Y:6時に現地に着き、逗子のボランティア団体がやっている「竹駒食堂」で朝ご飯を食べた後、復興サポートステーションというところで、さっそく活動に入りました。津波の被害を受けた砂浜に、防風林としての松を植えて復活させようという活動があるのですが、その松の苗木を守るための防風柵を作りました。主に男性たちが切り出してきた竹を61cmに切りそろえ、2.5cm幅に割り、節や角をとり、最後にひものようなもので編んで、すだれのようなものを作ります。
W:全部で1万個を作る予定で、今は3千個できたところです。

現地の人に教えてもらいながら、やるのですか?

Y:はい。力作業なので、一日やって、とても疲れました。

現地の人とは話をしましたか。

Y:震災当時の話を聞きました。明治時代に、震度4の地震があって津波が起きたときのことも聞きました。今回の津波は、それをはるかに越える大津波だったそうです。
W:夕ご飯を食べるときにもいろいろな人と話をすることができました。

ボランティア活動に参加してみて、どうでしたか。

W:6時間活動したのですが、自分ができたことはわずかで、松林を復活させるためには、こうした活動を継続していかないといけないなと思います。

陸前高田市の人が松林の復活に取り組んでいることについて、どう思いますか。

W:今、巨大な防波堤が作られていますが、昔のようにきれいな砂浜、松、海水浴場を元に戻せば、観光客にも来てもらえるのではないかと思います。
Y:震災の被害を復興するということの中には、壊れたものを元の形に近づけていくということもあるのではないかと思います。何万本もあった松林が、たった1本しか残らなかったというのは、地域の人にとっては、とてもショックなことだったと思います。実際、松の苗木を植えたとしても、それが定着するには、50年以上かかるとも聞いています。時間はかかっても、昔のように戻したいという意識が強いのではないかと思います。

修学旅行で、陸前高田に行ったときは、どんなことを感じましたか。

Y:震災から5年以上がたって、「道の駅」など、震災当時のままの建物が残っていることに驚きました。
W:私は、町が全部流されて何もなくなっている中にガソリンスタンドだけがあるという光景を見て、復興はまだこれからなんだなと思いました。

皆さんに伝えたいことはありますか。

W:震災に対する関心が薄れてきているように思います。でも、まだ復興は進んでいない状況があることを知ってもらいたいです。少しでも関心を持ってもらえたらなと思います。
Y:今回も「奇跡の1本松」に行きましたが、修学旅行で行ったときとルートが変わっていて、嵩上げ工事も少しずつ進んでいるんだなと思いました。目に見えるような進歩ではないけれども、今回の私たちのような地味な活動もあると思います。少しでも、気持ちがあれば、多くの人にボランティアに参加してほしいなと思います。

今回のボランティア活動で得たものは何ですか。

Y:関東でも大地震が起こると言われていることもありますが、震災を体験した人の話を聞いて、自分の身に起きたらどうしようかと考えるきっかけになりました。
W:「津波てんでんこ」という話を聞いて、衝撃を受けました。

修学旅行をきっかけにして、今回、ボランティア活動に参加した意味はあったようですね。ところで、お二人は剣道部に所属して活動していますよね。剣道の魅力って何ですか。

Y:剣道はかっこいい。柔道や空手は守りから入りますが、剣道は「攻め」なんです。攻めることは最大の防御と言われていて、守りよりも、自分の意思を貫くことを重視します。
W:胴着と袴姿もかっこいいと思います。

最後に剣道部としての抱負を聞かせてください。

W:部員みんなで練習に取組んで、団体3回戦進出を実現したいと思います。
Y:新入部員がたくさん入ってきてくれるとうれしいです。

今日はどうもありがとうございました。